07 上海 2017 六月
ザ・ペニンシュラ上海   ブラウザで開く
#ConnectedInkShanghai

イベントについて

2017年6月7日、上海のペニンシュラ・ホテルに約100人の参加者が集い、新たな成長カテゴリーとして存在感が高まりつつある「デジタル文具」について、情報交換やネットワークづくりを推進するイベント「コネクティドインク」が開催されました。

昨年から開催されている一連の本イベントの目的は、デジタルペンとインクの「エコシステム」によって、世界中の人々がよりクリエイティブな活動に注力することをサポートすべく、様々な領域での進捗について、業界リーダー各社と語り合うことです。

最初に、ワコムEVPで中国法人社長でもあるトム・ラムが、ゲストに挨拶し、「デジタルス テーショナリー コソーシアム インク(DSC)」の成り立ちについてご説明しました。続いて、ワコム社長兼CEOの山田正彦が「30年以上前、まだ誰もがPCは計算のためのマシンであると考えていた頃、ワコムはデジタルペンを使ってPCで絵を描くというコンセプトを世に問いました。現在では、これはクリエイターやアーティストの間では常識になっています。私たちの回りにはデジタルコンテンツが溢れ、インクはそれらを構成する基本要素です。つまり、人類の様々な活動において、インクは不可欠な役割を果たしてきたと言えるのです。今後、世界中の人々がデジタルペンとインクを使ってアイデアを練り、実現していくために、オープンなエコシステムとパートナーシップに名のもとに、DSCに加盟いただく各社と協力していきます」と述べました。

DSCに賛意を表明している各社のVIPからもスピーチが行われました。Eインク社(台湾)社長のジョンソン・リー氏は、同社の扱う様々なタイプのEインク製品について、柔軟性、ストレスフリー、低消費電力、軽さ、薄さなどのメリットを紹介しながら、「ワコムはデジタルペンで、Eインクはデジタルペーパーで業界を牽引してきた。両社がリードして業界各社の力を結集すれば、世界を変えていくことができる」と述べました。

富士通クライアントコンピューティング社のVP(バイス・プレジデント)である近藤久基氏からは、「ワコムからは1993年からPCに搭載するペン技術の提供を受けており、同社とは長期にわたる協力関係にある。我々はともに、デジタルペンとインクによって今後開かれていく可能性について、大きな期待を共有している」というコメントが寄せられました。

上海ヒーローペン社ジェネラルマネージャーのウェン・ビン・ドン氏からは、「ペンは、今から30年後も人々の身近なツールでありつつけるだろう。なぜなら、ペンを使って書くという行為は、何世代も経て人類のDNAに深く刷り込まれているからです。モバイル機器とインターネットの普及を受けて、ヒーローペンとワコムは、ともに未来を描き続けていくでしょう」と語りました。

ニューロスカイ社中国法人ジェネラルマネージャーのディクソン・フェン氏は、「わが社は、ペンを製造しているわけではないが、感情や創造性が人類の様々な活動において果たす役割の重要さについては大いに共感している」として、同社のコア技術であるEEG(脳波分析)を使ったVR,、AR、教育、心理学、セキュリティなど、様々な用途にわたる活動を紹介しました。

これらを受け、ワコムのEVP(エグゼクティブ・バイス・プレジデント)でテクノロジーソリューションを担当する井出信孝が、「デジタル文具の新しい市場を開拓していくパートナー各社の取り組み」として、マイクロソフト、Eインク、reMarkable(リマーカブル), テラダミュージック, サムスン, 富士通, セッドラー, ヒーローペン, モンブラン, イーラン, LG ディスプレイ、 タグキャストの各社と、ワコムとの共同の取り組みについて紹介しました。 

続いて、ワコムで事業開発を担当するVPのハイディ・ウォンが、様々なOSや、デバイス、クラウドシステムなどの垣根を超えて、デジタルインクのコンテンツを自在にやり取りできる技術WILL™ 2.0とその技術をハードウェアやデジタルインク、デジタル署名向けに搭載するためのSDK (Software Development Kit)を紹介しました。

ワコムのSVP(シニア・バイス・プレジデント)でプラットフォームとアプリケーションを担当するファイク・カラオグルからは、ソフトウェア開発業者やスタートアップ企業を巻き込んでデジタル文具市場を活性化する取り組みとして、「インカソン(デジタルインクを活用したアプリコンテスト)」、「マーケットプレイス(デジタルインクを使ったアプリのオンラインマーケット)」、「ワコムイノベーションハブ(スタートアップ企業サポートプログラム)」や、「コネクティドインク(DSC推進イベント)」について説明が行われました。

最後に、DSCの会長を兼務する山田正彦が再び登壇し、新たに設置された3つのワーキンググループ(WG)である「カスタマーユースケースWG」、「デベロッパーエンゲージメントWG」、「テクノロジーWG」を含めたDSCの最近の活動などについて説明しました。

コンファレンスと製品・技術展示の後には、ネットワークセッションが行われ、有意義な議論が盛んにかわされました。

イベントのスピーカー