日本フィルハーモニー交響楽団 x LIMITS
(リミッツ)によるコラボレーションパフォーマンス

競技型デジタルアートバトルを開催するリミッツ。アートにバトルという新たな要素を加え、作品に込められたアーティストの人間性までを浮き彫りにしたいと活動しています。日本を代表するオーケストラ、日本フィルハーモニー交響楽団と初めてコラボレーションし作り上げるコネクテッド・インクでのパフォーマンスについて、「原点回帰」であるとリミッツの伊丹谷大介さんは語ってくれました。

リミッツについて紹介をお願いします。

伊丹谷:イラストレーターたちをもっと知ってもらいたいと、絵でバトルをする試みを始めたのがリミッツが生まれることになったきっかけです。なぜバトルかというと、アーティストの作品だけではなくて、制作の過程を通じて、人間性や背景を知ってもらいたいという思いがあったからです。最初は出てくれる人もいなかったのですが、アーティストが与えられた制限の中でクリエイティビティを発揮して、何かすごいことを起こしてくれるのではないかとずっと信じていました。次第に普段とは違う描き方でお客さまを驚かせるアーティストが出てきたり、作品からアーティストという人に興味を持ってくれるお客さまが出てきたり、現在のリミッツの大切な部分になっています。より多くの方に親しんでもらえるように、2018年からはさらに競技性を高め、競技型デジタルアートバトルとして開催しています。

日本フィルハーモニー交響楽団とのコラボレーションは、どのようなパフォーマンスになる予定ですか?

伊丹谷:僕の中では原点回帰だと思っています。デジタルといいながらも、ステージに立つのは人間で、その生き様や描き様が表れます。日本フィルハーモニー交響楽団とのぶつかり合いは、表現をする上での源泉のようなものです。ステージがあって、対戦相手がいて、自分が描くものに呼応するように音楽がある。クリエイティブなことをするためのフィールドとして非常に原始的で、そこを大切にパフォーマンスを作りたいと思っています。

今回のパフォーマンスに込める想いを教えてください。

伊丹谷:リミッツはよく「音のコンテンツ」だと言われるのですが、BGM、絵を描く音、実況などがステージで繰り広げられ、音楽ライブのような構成でイベントをやることが一つの目標でした。それをやっと実現できるのが今回のパフォーマンスです。

コラボレーション自体もバトルになる関係性なのかなと感じています。日本フィルハーモニー交響楽団からは、アーティストのことをもっと知りたいといった話があり、作品に合わせて音楽を変えていくというというのは彼らにとっても挑戦だと思います。我々としてもそれにふさわしいアーティストとの関係性を構築して、音楽に負けないようなバトルを展開したいと思っています。このほどよい緊張感のもとパフォーマンスを作れるのは、初めてコラボレーションする今回だけだと思っています。

今回のパフォーマンスをご覧になる方へ、メッセージをお願いします。

伊丹谷:リミッツのよいところは、言葉が必要ないことだと考えていて、今回、ビジュアルとサウンドでそのことを体験いただけると思っています。見たまま、感じたままのものを皆さんの中で何か科学反応させてもらえたら嬉しいです。テーマを掲げて作品を作るので、その時の世界情勢や社会背景により印象が変わったり、ひょっとすると理解できないこともあるかもしれません。それでも、日本のアーティストが表現することで、なんでこういう表現になったんだろうと深堀りするきっかけになったらよいですし、日本がもっと人を含めたアートの場として世界中の人に見てもらえる場になったらよいなと思っています。

そして、リミッツの主役はアーティストの皆さんです。このステージに立つのはかなりの覚悟がいると思いますが、必ず何か持って帰ってもらえると信じています。恐れずに挑戦してほしいなと思います。

Interviewee

Itamiya LIMITS

伊丹谷大介

リミッツ
クリエイティブプロデューサー

Artists

アオガチョウ

画家、イラストレーター、LIMITS初代世界チャンピオン。 ゲーム、書籍をはじめとした多方面のビジュアル制作を行う。モンスターや動物をモチーフとした表現を得意としている。20分のパフォーマンスには濃厚なストーリーが表現されており、見るものを魅了する。 作品集「鷲獅子の天秤」を玄光社より発売中。

aogacho
aki

AKI

イラストレーター。カードゲームイラスト、漫画、プロセスアートを中心に活動中。時代劇にインスパイアされた和のテイストとファンタジーな世界観を得意としている。20分のパフォーマンスでは、高い画力とスピードに加え観客を意識したドラマチックなパフォーマンスを行う。リミッツでは2年連続日本大会準優勝を果たした。